IMDSとMSDSの違い

IMDSとMSDSは語感が似ており、どちらも化学物質管理で使われる情報伝達ツールであるため、製品含有化学物質の入門者にとっては紛らわしいワードです。
しばしば混同される「IMDS」と「MSDS」の違いを解説します。

IMDSはInternational Material Data Systemの略称です。
自動車業界でグローバルに使用されている製品含有化学物質の情報伝達システムであり、クラウド型のWebシステムです。自動車メーカーを頂点とするサプライチェーンにおいて利用されています。
化学物質管理における成形品(Articles)と化学品(Chemicals)の両方に使うことができます。

MSDSはMaterial Safety Data Sheetの略称です。
現在では「SDS(Safety Data Sheet)」と呼ばれます。
化学品(Chemicals)の物質の組成や取り扱いの注意事項を記載した情報伝達ツールであり、基本的には紙媒体やPDFによる書類です。
素材や薬品など化学品の販売時に製造者や販売者からユーザーに提供されます。

日本では平成23年(2011年)まで「MSDS」と呼ばれていましたが、現在は国際整合の観点から、GHSで定義されている「SDS」に統一されています。
日本工業規格 JIS Z7253においても「SDS」と定義されています。

このように、IMDSとMSDSは別物なのですが、どちらも化学物質の情報伝達に使用されており、言葉の響きが似ていることから混同し易いようです。

(長谷川 祐)