POPs条約とPOPs規則の違い

POPs条約は有害物質を規制する国際的な取り決めです。
POPs規則は、POPs条約にもとづく、EUにおける法規制です。
対象物質は基本的に同じなのですが、POPs条約は国際条約、POPs規則はEUの法律であることが違いです。

POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)は残留性有機汚染物質(POPs:Persistent Organic Pollutants)について製造や使用を制限した国際条約です。
日本など条約を締結している加盟国は、対象となっている物質について、各国がそれぞれ条約を担保できるように国内の諸法令で規制することになっています。
日本では化審法の第一種特定化学物質として規制していますが、EUではPOPs規則で規制しています。

POPsとは環境中での残留性、生物蓄積性、人や生物への毒性が高く、長距離移動性が懸念される有害物質のことです。
直近ではデクロランプラスやUV-328が廃絶リストに記載されています。
世界的に規制の優先度が最も高い物質であると考えられます。

(長谷川 祐)