経済産業省が2015年10月からスタートさせた、新しい製品含有化学物質の情報伝達共通の体系のことです。
chemSHERPAは「ケムシェルパ」と読み、Chemical information SHaring and Exchange under Reporting Partnership in supply chainの略称です。
無料でフォーマットが提供され、全ての製造業界で同じものを使用することで、情報のやりとりをしやすくすることが目的です。
今まではいくつかの代表的な大手企業が中心となって情報伝達の体系を整えてきましたが、複数の仕組みやフォーマットが存在してしまっていました。(AIS・JGPSSI・JAMAなど・・・・)
間に立たされる中小企業は、様々なフォーマットでの回答に対応しなければならず、とても大変でした。
これからは、国(経済産業省)が旗振り役となり、「chemSHERPAに統一し、皆の負担を取り除いて情報が正確にかつスムーズに伝わるようにしよう!」という流れとなっています。
フォーマットが一つに統一されれば、少し頑張ればできそうですよね!!
事務局は、AISを運営していたアーティクルマネジメント推進協議会(JAMP(Joint Article Management Promotion- consortium))です。
chemSHERPAにはJAMPが蓄積してきた技術が生かされており、使い方はとても良く似ています。
AISを使いこなせていた方であればスムーズに対応できるのではないかな、と思います。
前身のAISは、2018年6月頃に維持管理を終了しました。
2024年現在、日本国内においてはchemSHERPAが十分に認知され、多くの企業で利用されている状況にあると思います。