経済産業省と産業界を中心にCMP構想の展開が進んでいます。
CMPとはChemical and Circular Management Platform(製品含有化学物質・資源循環情報プラットフォーム)の略称です。
次世代の製品含有化学物質情報伝達スキームです。
計画段階では以下のような特徴が打ち出されています。
・川上から川下へのシームレスな情報伝達、ブロックチェーン活用
・バケツリレー型情報伝達から、CMPコンソーシアムからサプライチェーン全体への一括トリガーへの変革
・規制変更時に必要となる再調査の抑制
・資源循環など新たな情報への展開
気になるところは、「CMPが実現した後、現行のchemSHERPAがどうなるのか?」です。
2025年5月7日のCMPタスクフォースの説明資料では、「CMPアプリケーションは、chemSHERPAデータの入出力を備え、CMP未対応企業との入手・提供を補完する」と明記されています。
さらに「CMPで伝達する情報は、chemSHERPA-CI・AIの成分情報、SCIP情報を対象とする」とも説明されています。
これまで蓄積してきたchemSHERPAデータは引き続き使えると考えられます。
ただし、現時点では、chemSHERPA利用を前提にした現状と連続性があるシステムなのか、chemSHERPAにとって代わる全く新しいシステムなのか、まだはっきりしていません。
2026年に大規模実証が予定されているので、その際にCMPの実体に触れることができると思われます。
JAMP CMP(Chemical & Circular Management Platform)について
(長谷川 祐)