紛争鉱物調査では4つの金属が対象になっています。
対象金属のスズ(Tin)、タンタル(Tantalum)、タングステン(Tungsten)、金(Gold)の頭文字を取って“3TG”(スリーティージー)と呼ばれています。
調査の実務においては、それぞれの金属の用途を知ることで、調査対象を絞り込むことができます。
まずはスズについて用途を確認してみます。
スズは、融点が232°Cと低く、比較的加工しやすい金属として知られています。
合金にすることで、融点を下げて、金属材料としての加工性を良くする特性があります。
スズを含む合金としては、鉛との合金であるはんだが代表的です。
電子部品の製造にはんだは不可欠であるため、電子部品にはスズが含まれていることが少なくありません。
スズはメッキにも使用されます。
鉄・銅などの金属表面にスズを薄くコーティングし、耐食性を向上させる効果があります。
コネクタなど電子部品や装飾用途などで使用されます。
スズは、以前は食品容器用としてブリキに使用されることも多かったですが、現在では食品衛生の観点から回避されています。
電子基板の製造においてはんだは不可欠のため、通常、電子部品にスズが含まれていると考えられます。
よって、電子部品は紛争鉱物調査の対象と捉えておくことで間違いないでしょう。
(長谷川 祐)