紛争鉱物調査では4つの金属が対象であり、通称3TGと呼ばれています。
対象金属のスズ(Tin)、タンタル(Tantalum)、タングステン(Tungsten)、金(Gold)の頭文字を取って“3TG”(スリーティージー)です。

それぞれの金属の用途を知ることで、調査対象を絞り込むことができるため、調査の実務を効率化できます。
今回はタンタルについての用途を確認してみます。

タンタルは、非常に高い融点(約2996℃)を持ち、非常に硬いが加工はしやすい金属です。
熱や電気の伝導度が高く、腐食にも強い耐食性の特性を持ちます。

タンタルは耐食性や高融点といった特性を活かして幅広い分野で使われています。
代表的な用途は 電子部品・航空宇宙部材・医療用インプラントです。

電子部品としては、コンデンサにタンタルが使用されるため、紛争鉱物調査の対象としては必須となります。
高融点を活かして、ジェットエンジン部品やロケットノズルなど高温部材に使用されるため、航空宇宙産業でも重用されています。
また、タンタルは生体適合性が高く、人工関節や歯科インプラントにも利用されています。

タンタルはレアメタルの一つでもあるため、今後は人権保護の観点からの紛争鉱物としてだけでなく、経済安全保障上の重要鉱物として調査が進んでいくことも考えられます。

(長谷川 祐)