POPs条約

POPs条約は「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(Stockholm Convention on Persistent Organic Pollutants)」の略称です。ストックホルム条約とも呼ばれます。
残留性有機汚染物質を廃絶するための国際的な枠組みであり、183の国・地域によって締約されており、日本やEUも加わっています。
POPs条約の対象となった化学物質は製造や使用が禁止されます。ダイオキシン類,PCB(ポリ塩化ビフェニル)等の“有害性が名高い”物質がリストアップされています。

締約国は、POPs条約にもとづき、自国の法律で対象物質を規制します。日本では化審法の第一種特定化学物質に指定され、製造・使用・輸入が禁止されます。

EUではPOPs規則で規制されます。名前が似ており少し紛らわしいのですが、POPs条約は国際条約であり、POPs規則はEUの法律です。
PFOAが2019年にPOPs条約の対象になりました。EUでは、PFOAを元々はREACH規則で規制していましたが、本年2020年7月にREACH規則からPOPs規則に移動しました。規制の条件も少し変更されているので注意が必要です。

(長谷川 祐)