ケムシェルパと並ぶ代表的な製品含有化学物質伝達システムにIMDSがあります。
IMDSは欧州の自動車業界で開発されたシステムであり、現在では世界中の自動車メーカー45社を中心に広く利用されています。
登録ユーザーは35万人を超えるそうです。
IMDSは2000年6月にスタートし、今年の6月で20周年を迎えました。
IMDS成功の理由がIMDS運営事業者から発信されており興味深い内容です。
IMDS成功の理由：
１．既存の紙媒体のデータシートを完全にデジタル化したこと
２．従来のEDI（データ交換型）ではなくて、一か所のプラットフォームへのデータ集中型にしたこと
３．クラウドシステムとして展開されたこと
今から20年前にクラウドが採用されていたことには驚きです。クラウドにすることで個々のユーザーにバージョン変更の負荷を与えず、システム投資の必要もなく、グローバルに普及を展開できたことがわかります。IMDSの先進性が感じられます。
ケムシェルパは2015年に本格稼働したので今年で5周年です。
日本で開発されただけあって、きめ細やかでユーザーフレンドリーな非常に良くできたシステムです。
あとは、IMDSのようにクラウドとして展開されると一層使い勝手が良くなるのではないでしょうか。
ウェブ上でケムシェルパにアクセスして入力出力ができたら業務が今以上にラクになると思います。
ケムシェルパが、ユーザーが使いやすいIT技術を取り入れることで、IMDS同様に世界中に広く普及していくことを願ってやみません。
（長谷川 祐）