お客様から、数年前に納入した商品の調査依頼が来た場合

最新更新日 2018-11-26

本日は、chemSHERPA等を作成する川中企業様目線でのお話です。

——
登場人物:
1:最終納入先(大手メーカーなど) お客様のお客様  最終川下企業
2:お客様(納入先) 川下企業
3:あなた(自社)  川中企業
4:取引先(仕入先) 川上企業
——

商品を納品したのはもう数年以上前の話なのに、お客様(納入先)からchemSHERPAや紛争鉱物のデータ依頼が来たことはありませんか?
あなた(自社)ではどのように対応していらっしゃいますか?

数年前に、数社のお客様の調達部門の方にお伺いしてみたことがあります。
おおよそまとめると、以下のような回答でした。

「物の調達部門と、製品含有化学物質データの調達部門が異なる」
「調達時点では、製品含有化学物質データが必要かどうかわからない」

「わからないことはないのではないか?!」と正直思ってしまうこともあるのですが、調達部門の方は「物の調達」が仕事であり、「納期までに必要スペックを満たした品質のものをいかに安価に買うか」が仕事なので、製品含有化学物質データのことまで考える必要がないのではないか、と推察されます。
また、調達時点で最終納入先が確定していない場合も多くあるでしょう。

正直なところ、物を納品してから時間がたてばたつほど、製品含有化学物質の情報伝達は難しくなっていきます。
だからといって、「全ての商品に対して物の納入時に製品含有科学物質データを付けてください」としてしまうと、過剰品質といいますか、必要ない部品に対しても作成や管理の工数が発生してしまうことになり、双方無駄な時間を使うことになってしまいます・・・

このあたり、双方にとってベターなタイミングで気持ちよく情報伝達ができるようになればいいなぁ、いつも思います。
ベストなタイミングは「お客様が商品をご注文いただくタイミング」ですが、納入後3か月以内くらいまでであれば、よりスムーズに情報伝達できるのではないかなぁ、と思います。

話が少しそれましたので戻します!
少し前に、3年以上前に納めた商品の製品含有科学物質のデータ提出をお客様より依頼されて困っている、とご相談を受けました。内容を詳しくお伺いしたところ、その商品を原材料を扱っていた取引先(仕入先)様は現在営業されていない、とのことでした。

このようなことは、しばしば起こります。
このような場合でも、できる限り回答できるようにご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。