Tier2、Tier3、いわゆるサプライチェーン川中の“下請けメーカー”は自社で製造している製品が川下の最終製品メーカーで何に使われているのか、知らされていないことが多いです。
このことは製品含有化学物質管理における問題点と考えられます。
金属加工の中小製造業では、顧客から図面等で指示を受けて、要求された仕様どおりに部品を作ることが一般的です。
しかし、その部品が組み込まれる最終製品が電気製品なのか、自動車なのか、医療機器なのか、航空機なのか、何なのかを正確に教えてもらえるケースは少ないです。
業界によっては、自社の販売先のその先の内情を知ろうとすることはビジネス慣習におけるマナー違反であったりします。
顧客の顧客には接触してはいけないという不問律が存在したりもします。
このことは製品含有化学物質管理の観点から考えると、法規制に違反するコンプライアンスリスクの要因となりえます。
最終製品が何であるかによって法規制が異なるため、最終製品が何であるのか知ることは“下請けメーカー”にとっても極めて重要です。
例えば、EU-RoHS指令は電気電子製品が対象であり、EU-ELV指令は自動車が対象です。
使用が制限されている物質は同じではなく、違いがあります。
製品含有化学物質管理を確実に行うためにはサプライチェーンの透明性が求められます。
最終製品メーカーには自社サプライチェーンの透明性を推進する行動が求められます。
(長谷川 祐)