成型品と化学品

化学物質管理では「成型品(Articles)」と「化学品(Chemicals)」という用語が使われます。

「成型品」は決まったカタチがあるもの。
ネジやケーブルなどの部品、あるいはパソコンやクルマなどの完成品、いわゆるモノのイメージです。
一方、「化学品」は決まったカタチがないもの。
樹脂や塗料など、いわゆるモノを作るための材料のイメージです。鉄やアルミなど金属材料も化学品にあてはまります。

ざっくり置き換えると、成型品は製品、化学品は素材と言うこともできます。
化学物質管理の実務上は、成型品はArticles、化学品はChemicals、それぞれケムシェルパのAIとCIが利用されます。

ただし、ひとつ注意しなくてはならないことがあります。
化学品を製造しているメーカーは自社が出荷するものを「製品」と呼びます。例えば、樹脂レジンやペイントは「化学品」ですが、化学品メーカーでは「製品」と呼びます。
自社で作った製品ですから「製品」と呼ぶのは当然なのですが、少しややこしいです。

なお、化学品はさらに「物質(Substance)」と「混合物(Mixture)」に分けられます。

(長谷川 祐)